わきが(ワキガ)対策と予防

わきが(ワキガ)腋臭とも。暑くなればわきが(ワキガ)の臭いが気になりますね。わきが(ワキガ)対策と予防を考え気になる臭いを抑えたいですね。

わきが(ワキガ)とは

わきがワキガ)は 臭汗症とも腋臭症(えきしゅうしょう)ともいいます。
ワキガは病気とは違いそれが直接的な原因として体に深刻な影響を及ぼすものではありません。

ですがワキガ特有のニオイは自分では気付かなくても 他人に不快な思いをさせているのではと気になるものです。 ワキガのニオイが少ない人やあまりない人でも 神経質になって自分はワキガ体質なのではと 思いつめることもあります。 ワキガのような体から発せられるニオイは 対人関係における悩みの種ですね。

外気温が上がってくると汗をかきやすくなるもの。
体臭やニオイに敏感な人が多い現在の日本では、ワキガ対策に無関心でいるわけには なかなかいかないのが現状です。

わきが(ワキガ)の原因

わきがが発生する原因ははっきりとは確定していません。 ですが手術によって腋の下のアポクリン汗腺を除去すればわきがを抑える効果があることから、 アポクリン汗腺から出る分泌液がワキガの主原因と考えられます。

腋の下の皮下組織には汗を出すためのアポクリン汗腺とエクリン汗腺が存在します。 アポクリン汗腺は腋の下の他、乳輪部、陰部、耳の中などに分布し、 汗の成分には脂質、鉄分、尿素、色素、タンパク質、糖類などが含まれ、 やや黄色がかった粘り気のある液体です。 この汗の成分が皮膚表面に存在する常在菌によって分解された時に わきが独特のニオイを放つともいわれます。

エクリン汗腺は口唇、性器などを除いたほぼ全身に分布し、 特に腋の下と手足のひらに多くあります。 汗の成分のほとんどが水分で僅かな塩分を含み比較的さらっとした汗です。 この汗を放出することによって体温の調節を図っています。

このエクリン汗腺から大量の汗が出ることによって アポクリン汗腺からの分泌液と交じり合い
わきがの臭いを拡散させるとも言われています。

わきが(ワキガ)になりやすい体質

人種的な差が大きいのが特徴です。 黒人ではほぼ100%、白人で80%、これに対し黄色人種はワキガの比率が概ね低く、 日本人では10〜15%、中国人はさらに低いといわれています。

ワキガの比率の多い欧米諸国ではワキガに対しては比較的無頓着ですが 日本では少数派の悲哀をあじわっているわけです。
最近では臭い(ニオイ)に対する関心が高まり、 無臭であることがよいことだとする風潮が余計に わきがや体臭の濃い人に精神的なプレッシャーを与えているような気がします。

ワキガは遺伝的影響を受けやすいといわれます。 両親がワキガの場合約75%の確率で遺伝するといわれ、 片親がワキガの場合でも約50%の確率といわれます。 わきがの誘発原因とされるアポクリン汗腺の数が優勢遺伝によって受け継がれるためと推測されます。

耳の中の外耳道にもアポクリン汗腺があり、 このアポクリン汗腺の分泌が活発だと耳垢が湿りがちになります。 わきがもアポクリン汗腺が影響するため耳垢が湿っている人はワキガになりやすいと思われます。

アポクリン汗腺から出る分泌液の中には、脂肪、鉄分、タンパク質、色素などを含むため、 衣服の腋(ワキ)の下に黄色い汗じみができやすい人もワキガ体質の可能性があります。

ワキガは思春期の頃から発生し始めることと、 また性的興奮でワキガの主原因といわれるアポクリン汗が促されることから、 性フェロモンとの関係を指摘する声もあります。

わきが(ワキガ)対策

わきがの臭いを抑える対策には次ぎのような方法があります。
・ワキの下を清潔に保つようにする。
・腋毛を剃って雑菌が繁殖しないようにする。
・制汗剤で汗を抑えにおいの発生を防ぐ。
・薬用石鹸などを使用しわきを清潔にする。
・肉類の摂取を控え魚・野菜中心の食事を心掛ける。
・手術によってアポクリン汗腺を除去する。
・・・などの方法がわきがの予防や対策に効果があるといわれています。

ワキガを促す発汗を抑えるために、水分を控えることを推奨する向きがありますが、 逆に別の病気の誘発原因になりますので、どうかと思います。 ワキガに悩む人には肥満気味の人が多いとも言われます。 そのような方が水分の補給を減らせば循環器系の深刻な病気を起こす可能性もあります。

・腋毛の処理・・・腋毛が多いと雑菌が繁殖しやすくなり汗と交じり合って嫌な臭いの原因になります。 ただ男性には難しいことかもしれません。
・制汗剤・・・市販の制汗スプレーよりもわきが用のクリームの方が効果も持続時間も長いと言われています。
・薬用石鹸・・・薬用石鹸は毎日使用することである程度の効果が期待できるようです。
・食事・・・以前に比べて肉類や油分を摂取するようになったため、 日本でもわきがの発生が増えてきたといわれていますが、科学的な裏付けがあるかどうかわかりません。 ですが脂質が多くなればわきがや加齢臭などの臭いのもとになるといわれますし病気の原因ともなります。 肉類中心の食事から魚・野菜中心の食事にすればわきがの抑制のほか健康面での効能が期待できます。

わきが(ワキガ)手術と治療
わきが対策としては最も効果的で、うまくいけば以後わきがに悩まされることがなくなりますが、 リスクもあるということを事前に認識しておく必要があります。
手術後に再びワキガ臭が出てくることもあります。 これはワキの下のアポクリン腺を完全に除去することが難しいためです。 手術で完全にワキガ臭を取り除くことができない場合もあるのです。 また手術法によってはワキに後が残る可能性もありますので 手術前に治療法についてお医者さんとよく話し合うことが大事でしょう。
ワキガ手術には・吸引法・切除法・皮下組織削除法・剪除法などがあります。
また手術以外にも ・レーザーや針による脱毛法 ・イオン導入法(イオントフォレーシス) ・ボトックス注射などの治療法もあります。

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